青春の瞬き
「嵐にしやがれ」の最終回を見た。
とても平和で、暖かく、笑顔あふれる、希望のあるエンディングとなり、さみしい一方、メンバー5人とはまたいつでも会えるような、そんな近しさを感じた。
折に触れ見る動画がある。
椎名林檎とのコラボレーションだったこの曲には、ドキュメンタリーとして成り立つほどの凄みを感じる。
曲の素晴らしさ、歌詞と彼らの状況のシンクロ具合も奇跡的で、オープニングの5人の陰影際立つ表情は、その前数ヶ月、もしかしたら数年にわたったであろう彼らの葛藤を余すことなく伝えている。
ファンではなく、TVでしか彼らを知らない私が、何度見ても泣いてしまう。
SMAPの解散は、その経緯は、やはりそれしかなかったのだと改めて思う。時代が彼らに恋をしていたから、彼らもSMAPと言うグループに恋をしていたから、それも一世一代の大恋愛だったから、笑ってさよならなんてできなかった、別れるときには血が流れた、そういうことだったのではないか。
嵐は時代の友達だった。
SMAPは時代の恋人だった。
そんな風に感じる。
友達なら、距離が離れてもまた会える。
恋人には、またねと言っても、もう会わないだろう、 遠くで幸せを祈ることはあっても。
若い人が恋愛をしなくなったというけれど、それはまた会うことのできる友情の価値に気づいたからなのかもしれない。