人の話

身体と心の有り様について

からだの有り様と、こころの有り様は似ている、とこの歳になって気づく。 私の場合は「把握があいまい」ということ。 仕事で特に問題となるのだが、あいまいに把握してわかったつもりでいる、もしくはそれで十分だと思っていると後から足をすくわれる。 それ…

へんなところが似る

母方の祖母との年齢差は、58才。 だから私が祖母をはっきり認識したとき、祖母は60代だったはずだ。 もちろん記憶にある祖母はすでに老人だった。 特にそう感じていたのがまぶたのしわ。 水分のなくなったまぶたに上下に入ったしわだ。 笑ったり表情が動くた…

山の暮らし

山で一年暮らした。 一年だけだったけれど、挫折して山から降りたけれども、そこでの暮らしで得たものは大きかった。 それは自信だった。 会社を辞める前は、自分の仕事に意義が見出せず苦しかった。経験や知識もあったのに、それに価値を感じられず、無意味…

青春の瞬き

「嵐にしやがれ」の最終回を見た。 とても平和で、暖かく、笑顔あふれる、希望のあるエンディングとなり、さみしい一方、メンバー5人とはまたいつでも会えるような、そんな近しさを感じた。 折に触れ見る動画がある。 「SMAP× SMAP」最終回の「青春の瞬き」…

コミュニケーションということ

「人間同士、いつも伝わりあえたらいいと思うから、伝わらないことは怖い。 でも、言うことで間違いなく伝わっている。 怖がっているのは、その先のこと。 何事もおそれない大きな人間でいてほしい。」 コミュニケーションについて考えるときいつもこの言葉…

関西の顔、関西の声

以前に仕事で姫路に行った際、お昼を食べに駅の地下の寿司屋に入った。 そこの職人さんの顔に目が釘付けになってしまった。 決して関東にはいない、関西の顔。 吉本新喜劇に出てきそうな顔というのか…顔の造作すべてに丸み、まろやかさがある。ごちそうさま…

信頼関係

山でのんびり暮らす、という目論見が外れて私は、街の暮らしに戻ろうとしていた。 山で「のんびり暮らす」ことができると思っていること自体、都会人の勘違い、甘えだということが1年で骨身にしみていた。 山の人はみんな働き者で、のんびりなどしていない。…

配られたカード

予備校で隣の席にいたワタラセ君はとても頭がよかった。 頭がよすぎて、私のような凡人には何をどこまで考えているのかわからないフシがあった。 エントロピーについて説明してもらったがどの参考書よりもわかりやすかった。 洞察力があって思ったことを忌憚…

追悼 岡康道さん

広告界の巨匠、岡康道さんが亡くなった。 岡さんとは一面識もないけれど、その作るものに魅せられていた者として、書き残しておきたいと思うことがある。 岡さんの姿を、二度ほどおみかけしたことがある。表参道の駅から骨董通りにかけての場所だった。 スー…