関西の顔、関西の声

以前に仕事で姫路に行った際、お昼を食べに駅の地下の寿司屋に入った。

そこの職人さんの顔に目が釘付けになってしまった。

決して関東にはいない、関西の顔。

吉本新喜劇に出てきそうな顔というのか…顔の造作すべてに丸み、まろやかさがある。ごちそうさまと言って店を出たとき、送り出してくれた黒縁めがねの奥のやさしい眼と笑顔が今でも忘れられない。70代くらいの方だったが、今でも元気に寿司を握っていてくださったらと願わずにはいられない。

関東から西の方に引っ越して6年が過ぎた。 ある時から気付いたが、関西ローカルのテレビやラジオに出てくるアナウンサーの声が関東のそれとは違う。

イントネーションではなく、声の質から違うのだ。

少しアクがあり、シャープで、金属音のニュアンスを感じる小気味よい声。先輩アナウンサーの声を聞くうち、似てくるのだろうか。

空気や水、食べもの、そこに住む人の気質などが影響して顔や声を作っていくのだろうけれど、 自分は今どんな顔をしているのだろう。どう見えているのだろう。